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 独立行政法人福祉医療機構「長寿・子育て・障害者基金」助成事業
「感声による社会活躍・自立支援システムづくり事業」

 事業の目的と意義


野田芽吹学園
千葉県 野田市「野田芽吹学園」 野田市指定知的障害者入所更生施設 定員50名
平成20年2月22日(金) 第9回研修



 野田芽吹学園に着くと真っ先に出迎えて下さるSさん「おはよう」と言いながらニコニコして近づいて来ます。玄関ではスリッパをキチンと揃えて下さいます。

 発声訓練でも、午後からのグループなのに午前の部にも参加します。
 感声アイモといつも一緒に居たいようです。楽しそうに手を握って来ます。たまに「さわらない」「いたくしない」「いたいのだめ」と言いながら腕を強くつねって来ます。

 そのSさんの癖は、上を向いて話しをすることです。Sさんは、はじめ「あかはなま・・・」と「おくのほそ道」を文字が読め無いようで声をだして暗誦出来ませんでしたが今では、断片的ですが大声で読めるようになっています。




 施設利用者の中には「おくのほそ道」<発端>と<旅立ち>を全暗唱できる人も出て来ました。
 古典を音読している小学校の皆さんと朗読交流が出来ないかと考えています。
 そして、多くの皆さんに感声の声を聞いて頂きたいと思います。

午後のグループでは「あかはなま・・・」の訓練でEさんのオンステージとなりました。

 急に「おくのほそ道」の朗読から「草の戸も住み替わる世ぞひなの家」の詠唱が始まりました。
 読み終わると疲れたのか後ろで休みます。
「おくのほそ道」の朗読訓練が始まると「あかはなま・・・」の詠唱が始まりました。

 途中で「おくのほそ道」を始めると読み終わるまで、力一杯大きな声を張り上げます。
 毎回の訓練で高らかに声を出す感声の発声と朗読に強い自信を持って頂いたようです。

 いつものように「やっていい」と言ってきます。うなづくと朗々と読みます。「・・・・行く春や鳥啼き魚の目は涙・・・・・後ろかげのみゆる迄はと見送るなるべし。」を読み終わると「よかった」と話しかけて来ます。「よかったよ」と言うと満足そうに自信溢れる顔でニッコリ笑って下さいました。
 この笑顔の純粋さは素直に心を癒す力を感じます。

 心の問題が取りざたされる今日この頃に、素直に古典の朗読に打ち込み、心を癒していく、その力が全く新しい発想で社会活躍のチャンスにることを心から願っています。

 感声アイモの行っている「感声による社会活躍・自立支援システムづくり事業」の報告会が平成20年9月19日の野田市を皮切りに全国で始まります。

 この報告会では、野田芽吹学園の経過を作業班のリーダーから報告して頂き、全国的な取り組みとの関係と今後の展望について感声アイモが報告します。

 同時に具体的な訓練方法を参加者に紹介し、理解を深め頂きながら地域におけるノーマライゼーションや社会活躍・自立に向けた環境整備の実現に貢献出来れば幸いです。
 皆さんありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

平成20年1月25日(金) 第8回研修



 1月15・16日の徳島県のお土産に「阿波踊り」のテープを紹介しました。「あわ」の発声とこれに合わせた「あかはなま・・・しいたらさやわ」の訓練は非常に軽快で楽しい雰囲気が部屋中に広がります。

 指の運動と「ハッ・ハッ・ハッ・ハッ・ハッ」と声を合わせます。この訓練は、運動がしずらい方も手軽に出来て楽しいことから大変好評です。

 新年会の各班対抗発表会のせいか、暗唱で「おくのほそ道」が出来なかった方が自主的に練習し、本を持たないでの詠唱に挑み、読み終えると充実した達成感と緊張が解けてほっとしたのか明るい笑顔が溢れました。

 「おくのほそ道」が大好きなEさんは、次々に前に出て朗読する人、一人一人にニコニコしながら大きな声で「えらい ! えらい !」といって賞賛して下さいます。
 そして理事長の木村に最高の笑顔で話しかけて下さいます。心から嬉しくなります。ありがとうございました。

 発声の訓練が終わりに近づくと声を出すのが苦手なMさんが絵の道具を指差して「絵が描きたい」と意思表示します。

 Mさんは「絵画の時間」が大好きなので、集中して力一杯製作します。絵が出来上がると心の底から満足した表情を浮かべて下さいます。



 この作品を1日も早く社会に公表したいと計画しています。

 自由な心の絵が見る人にどう受け止めて頂けるか、そして、こういう形でも社会参加と自立への道が開けるのではないかと大きな期待を持っています。

 いよいよ今年は社会参加・自立に向けたシステムづくりを実現する年です。今まで進めてきた訓練が夫々関連し合い、そして次のステップへと発展していきます。

 新たな段階の報告は、具体的に進んだ段階で紹介させて頂きます。
平成20年1月13日(日) 新年会



 野田芽吹学園恒例の新年会は、利用者さんのご家族も一緒に参加して盛大に開催されます。
 今年は,日頃の発声訓練の成果をご家族と法人の理事さんたちに紹介するという企画で開催されました。

 合わせて野田市で開催する「感声による社会活躍・自立支援システムづくり事業」報告会の予行練習も兼ねての新年会となりました。



 理事長と家族会会長・施設長と感声アイモの理事長木村が審査員になり、各班の対抗で夫々の趣向を凝らした発表です。
 始めにトウイン班。さすがに日頃の練習で「おくのほそ道」の発端(一)から日光(六)までをしっかりと朗読しました。本当に目を見張るくらい驚きました。

 次に軽作業班は「かごめかごめ」を中心にした発表です。あすなろ班は、「あかはなま・・・」の詠唱を工夫した発表。生活班はFさんをリーダーに「おくのほそ道」を美しい張りのある声で全暗唱で朗読し、参加したご家族や理事の方々の感動を誘いました。

 各班が思い思いに工夫した発表に会場は大変盛り上がりました。

 この発表会には、来賓としてさいたま市の「グリーンフィンガーズ」の施設長さんと利用者さん、千葉市稲毛区の「あやめ」の施設長さん、新潟県長岡市の「みのわの里更生園」の生活支援課長さんも参加されました親睦の絆が広がりました。

 「野田芽吹学園」理事長さんはこの発表会に大変感動されたのか、毎年野田市にある10ヶ所の障害者施設が夏に開催する交歓フェスティバルに、今年は朗読の企画で望みたいと企画責任者に指示をされました。今年の夏が楽しみです。

 夏の催しには「野田芽吹学園」をはじめ多くの施設が太鼓などを競いますが「朗読」を発表する所は今までどこにもないそうです。実現すれば初めての企画で話題になるのではないかとおもいます。
 皆さんが自信と誇りを持って「おくのほそ道」を元気一杯に詠唱する姿が目に浮かびます。



 新年の会食に続いて、新潟県長岡市の「みのわの里更生園」から参加された生活支援課長さんから新潟中越大震災の経験と合わせた実際の防災対策についてお話がありました。

 その中で印象深かった内容では、施設の中で一番安全に休む事が出来たのは廊下だったという事です。

 また、ガス・水道・電気が止まるとお湯が沸かせないのでインスタント麺は食べられず、夜は真っ暗でトイレも大変だった事。食事の備えには一口コンロより、プロパンボンベとコンロが重宝する事や夜の照明には、懐中電灯よりつり下げ式のランプの方が非常に便利で明るく気持ちも落ち着き大変役に立った事などが詳しく紹介されました。

 大変参考になると共にこの内容を広く紹介する事が大切だと強く感じました。
 非常に有意義な新年会でした。
 私たちの事業を通じて、施設同士の情報交換と交流が生まれ、お互いにノウハウを共有し合える関係がさらに進呈して頂く事を願っています。

 この発端を作って頂きましたのは、野田芽吹学園の施設長さんが地震対策の為に長岡市の「みのわの里更生園」と柏崎市の「松風の里」「松波の里」に現地視察と震災当時の体験を学びに感性アイモの研修に合わせ交流されたのが始まりでした。

 これをご縁に多くの施設間の交流が出来,利用者さんの交流や発表会に発展していけばもっと楽しくなると思います。皆さんのご協力をよろしく御願い致します。

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